絶望 vs 希望

タナカミサト

2012年02月04日 18:03
















http://himizu.gaga.ne.jp/










映画「ヒミズ」を観てきました。



原作の漫画は「行け!稲中卓球部」で有名な古谷実氏、

それを園子温監督が被災地の映像を取り入れ、実写化。



撮影中に震災が起こり、脚本を大きく変更したという作品です。





※あらすじはこちらで。







正直な感想、原作を読んでいたので

怪物(原作のみに出てくる)の存在や終わり方などが変更されていて

なんとなくしっくり来ませんでした。



でも帰って思い出して、考えれば考えるほど

「いや、やっぱすごいな。」と思えてくるのです。





何がすごいかって

震災後に脚本を変えてしまった監督、

被災地に映画を撮りに行った撮影クルー、

その世界観を表現する新人主演の二人の演技、

そして、園監督の脚本を変えてしまう程の影響力があった震災が。





あの3月11日の出来事は多くの人に影響を与えています。私を含めて。

絶対に忘れちゃいけない事だな、って改めて思いました。



上映中に被災地で撮影しているところを想像しただけで

なんだか鳥肌が立ったのを覚えています。







東日本大震災を、ドキュメンタリーとしてではなく

フィクションとしてひとつの物語の一部にしてしまった。



震災の記憶を真っ先に残した映画作品として

評価されるべき作品だと、私は思います。
















原作の漫画「ヒミズ」は少し置いておいて、

園監督曰く『希望に負けた』という、新たな作品である映画「ヒミズ」として。







もしお時間があれば、観に行ってみてくださいね。



















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