映画「AUSTRALIA」

タナカミサト

2010年09月07日 11:39


ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン主演


映画 「AUSTRALIA」(2008)






私はこの映画を3回みた。

1度目はオーストラリアに来る前、日本で。
2度目はTownsvileからCairnsに向かうバスの中で。


20人程のこのバス、日本人は私一人だけだった。


ストーリーは大きく前半と後半に分かれており
前半は、英国貴族サラ・アシュレイ(ニコールキッドマン)が牛追いドローヴァー(ヒュージャックマン)と共に4000頭もの牛を広大なアウトバックを抜けて、ダーウィンの港まで移動するストーリーが描かれ、後半は、前半で活躍したアボリジニの子供ナラが「Stolen Children (wiki)」の政策によって島に隔離され、そこに第二次世界大戦中の日本軍がダーウィン空撃するという2部構成になっている。


後半のワンシーン、
日本軍から空襲を受けるなか、島で隔離されていた子供たちを助け出し、島に残って犠牲になったアボリジニを上陸した日本人兵士がとり囲んで殺すシーンがある。


「うろちょろするな、クロンボ」 
というセリフと共に、銃声音。




私は、もうこの場から逃げ出したいような、いたたまれない気持ちになった。





それからケアンズに着き、日本とオーストラリアの歴史を調べ
この映画の時代背景や描かれている、差別の問題や戦争の被害などについて知った。


3度目、日本から友達がきたときにDVDを持ってきてくれたので日本語字幕付きでしっかりと見た。







うん、何度見ても素晴らしい映画だと思う。


オーストラリアの広大な自然がとても美しく描かれているし
アボリジナルの子どものナラが、すごくすごくかわいい

それに、アボリジニの問題や差別、そして戦争など重くて暗くなりそうな問題を
コミカルな場面や多くの音楽を交えて、全体的に明るく仕上げている感じがする。

3回しか見てないけど
見れば見るほど、細かい部分に気づき、興味をそそる映画だと思う。



そして映画を見ながら、オーストラリアのことを漠然と考えていた。。









オーストラリアに観光に来ている人、ワーホリで1年や2年来ている人でさえも
日本がオーストラリア本土を攻撃した唯一の国だという事実を知らない人がいる。


ネットの情報では、映画に描かれているように
「日本人がオーストラリアに上陸した事実はない!」
「アボリジニを迫害してきた歴史を日本軍を悪役にすることで掻き消している!」
と批判も多いようだけど、、

日本がオーストラリアを空撃して、多くの人々を殺したことは事実。



観光でも、留学でも、、他の国に実際に足を踏み入れることで、感じることは多い。
オーストラリアの「今」を見るだけでも、本当に多くのことを学び、感動をもらう。



でも、この映画を見たことで
日本とオーストラリアの歴史について知りたくなり、調べた。
歴史を知り、過去の日本人の功績や罪を知り、事実を知った。

そうすることで、オーストラリアに対する見方が少し変わった気がする。


戦争の事実があっても、親日なオージーがたくさんいること、なんだかうれしく感じる。





DarwinBroome では多くのことを感じた。


日本の広島や長崎のように、戦争によって大きなダメージを被り
過去の忌まわしい事実をいまもなお伝え続けている街。

ぜひぜひオーストラリアに長期滞在できるなら、この街を訪れてほしい。


そして、このオーストラリアという土地に残る、日本人の歴史を知ってほしい。





私はこの地で、日本の歴史を感じて

重い気持ちになったり、苦しくなったり、涙がでたり、

でもときに、うれしくなったり、感動したり、、

そして、疑問をもってより知りたくなった・・・。





まだ、うまくまとまらなくてブログには書けてないけど
そのうち、ちょっとずつあげていこうと思います。


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